今までの『ゲートルーラー』では、開発チームはゲームのコンセプトを「あと一歩届かないもどかしさを楽しんでいただく」ものとして、ゲームデザインを行っていました。
この度、新体制でカード制作を行うにあたり、私たちは従来のコンセプトで開発されたブースターパック第2弾「邪神襲来」までのゲームデザインを、詳細に分析いたしました。
その結果、『東妖軍とマジカルユニバースで構築した、イベントカードを主軸にした「A-1 アプレンティス」をルーラーとするデッキ』が、最も高い勝率を記録しました。
我々は、この結果をもたらした大きな要因は、「丑三つ時警ら隊員 呼ぶ子」、「補給部隊“破間”」そして「超踏破運送機 ダニー」といった「【OD】でイベントカードを継続的に供給できるレベル0ユニット」や、ドライブ回数を増やす「ダルマゲドン」により、「エーテルフィールド」や「天魔覆滅」、「方違え」のような「防御用イベントカードを継続的に供給しプレイし続ける戦略」が、「あと一歩届かないもどかしさ」を超えた再現性の高さを生んでいたことにあると考えています。
その再現性の高さは、優秀な【TD】を持つユニットを活かした「K-11 ナイト」のデッキ、「決戦世界のアリス」や「竜型決戦兵器 “荒御鋒”」のようなユニットを活かした「W-23 ウィザード」のデッキ、そして【創世召喚】【深淵召喚】デッキを始めとする、「あと一歩届かない」調整が行われていた他のデッキを上回る、ゲームデザインから逸脱したものとなっていました。
我々は「異なるルールで戦える」というゲートルーラーの持つテーマを、多様性のあるデッキ構築や自己表現とゲーム体験によって実現したいと考えています。
そこで第3弾以降の開発では「多様性のある様々な戦術、戦略の実現」を開発コンセプトの中核に据えるものとしました。
「超踏破運送機 ダニー」、「ダルマゲドン」のエラッタを出したり、セットカードについて過剰に対策したゲームデザインを行ったりするなど、イベントカードを主軸とした「A-1 アプレンティス」の戦略に制限を科すことも可能ですが、それが『ゲートルーラー』を魅力的なゲームにするための最適解だとは考えていません。
「A-1 アプレンティス」というルーラーで、前述のような戦略を行うことができるのも「多様性」のひとつであると考えています。
「あと一歩届かないもどかしさ」を超えて、「多様性のある様々な戦術、戦略の実現」を可能にするために、ブースターパック第3弾「エース参戦!」では、それぞれのカードやルーラーの個性や特徴を引き出すことを意識し、様々な戦略のエースとなるレベル4の強力なユニットの実装と、既存ルーラーのアップデートを決定しました。
もちろん、ただカードの強さをインフレさせていくわけではなく、様々なカードや戦略自体の相性の検討、【CNT】能力などでバランスを整えつつ、ゲーム環境を整備していきたいと考えています。
是非、これから始まるブースターパック第3弾「エース参戦!」のカードたちの紹介や、各種ルーラーのアップデート、各種情報の新規公開等をお楽しみいただけますと幸いに存じます。