ゲートルーラー 総合ルール Ver. 1.0.0(最終更新:2020年12月25日)

第15章 ゲームアクション

 

15-1. 概要

 15-1a. 能力や効果で指定された行動の中に、このゲーム内での特別な行為を行うものがあります。これをゲームアクションと呼び、以下でそれぞれの用語の解説を行います。

 

15-2. +(数値)/-(数値)

 15-2a. ‘(情報項目)+(数値)’や‘(情報項目)-(数値)’する指示がある場合、その情報項目の数値を指定の数値だけ増減します。
例:‘そのユニットをATK+1する’指示がある場合、その指定されたユニットのATKの数値を+1します。

 15-2b. ‘(ダメージ)の、元の数値を+(数値)’する指示がある場合、そのカードに表記された数値を変更します(14-13f)。

 

15-3. 置く/出る/加える/移動する

 15-3a. あるカードをある領域に‘置く’か‘出す’か‘加える’か‘移動する’指示がある場合、そのカードをその領域に移動します。

  15-3a-1. 移動するべき領域が(ルーラーの規定等で)存在しない場合、そのカードはその領域に移動しません。

  15-3a-2. 守備ゾーンから攻撃ゾーンに置かれたユニットはアクトされます。

 15-3b. あるカードがある領域に‘出る’ことを参照する場合、それはそのカードがその領域でない領域からその領域に移動することを参照します。

 

15-4. セットする

 15-4a. ‘(カードを)セットする’指示がある場合、そのカードを自分のいずれかのセットゾーンに裏向きに置きます。

 15-4b. ‘セットされているカード’とは、‘セットゾーンに裏向きに置かれているカード’を意味します。

 

15-5. 見る/見せる/公開する

 15-5a. あるプレイヤーに対して非公開状態のカードを、そのプレイヤーが‘見る’あるいはそのプレイヤーに‘見せる’指示がある場合、その指示の実行中、そのカードはそのプレイヤーに対して公開状態であるものとして扱います。

 15-5b. あるカードを‘公開する’指示がある場合、その指示の実行中、そのカードはすべてのプレイヤーに対して公開状態であるものとして扱います。

 

15-6. (デッキから)選ぶ

 15-6a. デッキ内の指定条件のカードを指定枚数‘選ぶ’指示がある場合、そのデッキ内のカードをすべて見て、その中から指定条件に一致するカードを指定枚数選択し、選択したカードを明示的にデッキの他のカードと分けて置きます。その後、選択した以外のデッキのカードをシャッフルします。

  15-6a-1. デッキのカードを選ぶ際に、その指定条件が存在せず枚数のみ指定されている場合、その指定枚数を選ぶ義務があります。

  15-6a-2. デッキのカードを選ぶ際に、その指定条件に枚数以外の条件がある場合、デッキ内にその条件を持つカードがあることは保証されません。デッキ内のそのカードがあっても選ばないことが可能です。

 15-6b. デッキからカードを‘選び、’という表記がある場合、これは対象選択の表記(14-3b-4)ではありません。実際のカードは効果の解決時にデッキから選びます。

 

15-7. アクトする/レストする

 15-7a. カードを‘アクトする’指示がある場合、そのカードをアクト状態にします。

 15-7b. カードを‘レストする’指示がある場合、そのカードをレスト状態にします。

 15-7c. すでにアクト状態やレスト状態であるカードを同じ状態にする指示では、その行動は実行されません(1-5c)。

 

15-8. 引く

 15-8a. プレイヤーがカードを ‘1枚引く’指示がある場合、そのプレイヤーは自身のデッキの一番上のカードを自身の手札に移動します。

 15-8b. プレイヤーがカードを ‘(指定枚数)引く’指示がある場合、そのプレイヤーはカードを1枚引く行動を指定枚数の回数繰り返します。

 

15-9. 捨てる

 15-9a. プレイヤーが手札のカードを‘捨てる’指示がある場合、そのカードを所有者の墓地に置きます。

 

15-10. 割り振る

 15-10a. 能力に‘(数値)(単位)を割り振る’指示がある場合、その能力をプレイする段階で、その割り振りの内容を決定します(14-3b-5a)。

  15-10a-1. ‘(数値)ダメージを割り振る’指示がある場合、これは‘(数値)ダメージを割り振って与える’を意味します。

 

15-11. 入れ替える

 15-11a. カードAとカードBを‘入れ替える’指示がある場合、カードAをカードBがある領域に、カードBをカードAがある領域に、それぞれ同時に移動します。

 15-11b. 何らかの理由でいずれかのカードがもう一方のカードのある領域に移動できない場合、入れ替える行動は実行されません。

 

15-12. 破壊する

 15-12a. 効果によりユニットを‘破壊する’指示がある場合、そのユニットに対する破壊処理(12-4b)を実行します。

 15-12b. カードAがカードBを‘破壊した’ことを参照する場合、以下のいずれかの条件が満たしたかを参照します。
 ・カードAがカードBに、カードAのアタックによる戦闘ダメージ(8-6b-3)かカードAが発生源(14-15)である効果ダメージ(15-20c)を与え、直後のルールエフェクト(第12章)でそのカードBに関連づけられたルールによる破壊処理(12-4b-2b)がゲートに置かれた。
 ・カードAの能力の効果による‘破壊する’ゲームアクションによる破壊処理(12-4b-2a)がゲートに置かれた。

 

15-13. 除外する

 15-13a. カードを‘除外する’指示がある場合、そのカードを所有者の除外ゾーンに移動します。

 

15-14. ソウルに入れる/下に置く/上に置く/上にある

 15-14a. カードAをカードBの‘ソウルに入れる’または‘下に置く’指示がある場合、カードAをソウルゾーンに移動し、カードBに関連付けます。

 15-14b. カードAを場のカードBの‘上に置く’指示がある場合、カードAをカードBが置かれている領域に移動し、その後カードBをソウルゾーンに移動し、カードBとカードBに関連付けられているすべてのソウルをカードAに関連付けます。

  15-14b-1. カードAをカードBが置かれていた領域に置く際、カードBがアクト/レストの配置状態を持っている場合、カードAはカードBと同じアクト/レスト状態でその領域に置かれます。

 15-14c. カードAをカードBの上に置くか下に置く指示があった後に‘上にある’カードを参照する場合、上に置く/下に置く指示の開始時点でカードBがあった領域に現在あるカードを参照します。

 

15-15. エナジーを支払う

 15-15a. ‘(数値)エナジーを支払う’指示がある場合、その指示を実行するプレイヤーのエナジーゾーンのアクト状態のカードを、(数値)枚レスト状態にします。

 15-15b. ある効果やルールがあるカードを‘エナジーを支払うことでのみプレイする’指示がある場合、レベルが1以上のカードはコストとしてレベルに等しいエナジーを払う行動(14-3b-6a)を行った場合にのみプレイができます。

  15-15b-1. ルーラーの能力等により、コストとして求められるカードのレベル分のエナジーの支払いは求められない状況でカードをプレイする場合、‘エナジーを支払うことでのみプレイする’カードはプレイができません。

 

15-16. 使う/プレイする

 15-16a. カードや能力を‘プレイする’とは、そのカードや能力を通常のプレイのルールに従ってゲートに置くことを意味します(14-3)。

  15-16a-1. 特にコストを支払わないことが明記されていないかぎり、必要なコストは支払う義務があります。

 15-16b. 能力を‘使用する’とは、その能力をプレイすることを意味します。

 

15-17. 通常召喚

 15-17a. ユニットカードを‘通常召喚する’指示がある場合、そのプレイヤーはそのユニットカードをプレイします。

  15-17a-1. これがメインフェイズ中の行動としての通常召喚(7-2)である場合、ターンプレイヤーは自身の手札かドライブのユニットカードをプレイできます。

  15-17a-2. 自身のこのターンの召喚回数が召喚権の回数以上である場合、召喚権を必要とする通常召喚は行えません。

   15-17a-2a. 召喚権が無制限である場合、この召喚回数と召喚権の比較は行いません。

   15-17a-2b. ‘召喚権を使わず’通常召喚する指示による通常召喚では、この召喚回数と召喚権の比較は行いません。

  15-17a-3. 通常召喚を行った後、このターンの自身の召喚数を1回増やします。

 15-17b. ‘通常召喚された’ユニットとは、‘通常召喚によりプレイされ、ゲートで自身が解決されることによって場に出た’ユニットを意味します。

 

15-18. 特殊召喚

 15-18a. ユニットカードを‘特殊召喚する’指示がある場合、そのカードの支配者は、そのカードを自身の攻撃ゾーンか守備ゾーンに置きます。

  15-18a-1. 特殊召喚ではユニットカードはゲートを介さずに直接現在の領域から場に置かれます。

 15-18b. 指定のカードを特定のデッキから‘特殊召喚する’指示がある場合、そのカードをそのデッキから選んで(15-6)特殊召喚します。

 

15-19. ドライブする

 15-19a. カードを‘ドライブする’指示がある場合、ドライブ処理を実行します(10-2)。

 15-19b. 特にカードを指定せず単に‘ドライブする’指示がある場合、デッキの一番上のカードをドライブします。

 15-19c. 特にカードを指定せず‘(数値)ドライブする’指示がある場合、デッキの一番上から(数値)枚のカードをドライブします。

 

15-20. ダメージを与える/受ける

 15-20a. ルーラーやユニットにダメージを‘与える’指示がある場合、そのルーラーやユニットに対するダメージ実行処理(13-2a)を作成します。

 15-20b. プレイヤーやルーラーやユニットがダメージを‘受ける’とは、そのプレイヤーやルーラーやユニットにそのダメージを‘与える’ことを意味します。

 15-20c. ダメージは、アタックフェイズのダメージステップ中にルールにより与えられるものを‘戦闘ダメージ’、それ以外のものを‘効果ダメージ’と呼びます。

 

15-21. 回復する

 15-21a. ユニットのダメージを‘回復する’指示がある場合、そのユニットが負っているダメージ(3-6g)を減少します。

 15-21b. プレイヤーのダメージを‘回復する’指示がある場合、そのプレイヤーのダメージゾーンのカードを指定枚数任意に選択し、所有者の墓地に移動します(13-7b)。

  15-21b-1. ルーラーのダメージを‘回復する’指示がある場合、そのルーラーが属するプレイヤーのダメージを回復します。

 15-21c. プレイヤーやルーラーへのダメージの回復はダメージの軽減と異なり置換効果ではありません。回復によりまだ与えられていないダメージを減少することはなく、ルーラーが負っているダメージが減少することもありません。

 

15-22. 軽減する

 15-22a. ダメージを‘(数値)軽減する’指示がある場合、与えられるダメージが減少します。

  15-22a-1. 軽減の実行に関する詳細は13-3を参照してください。

 

15-23. コントロールを得る

 15-23a. あるプレイヤーがあるカードの‘コントロールを得る’指示がある場合、そのカードを現在の領域から、それがユニットカードであるならそのプレイヤーに属する攻撃ゾーンか守備ゾーンに、それがフィールドカードであるならそのプレイヤーに属するフィールドゾーンに移動します。

 

15-24. ターンを終了する

 15-24a. ‘ターンを終了する’指示がある場合、以下を順に実行します。

 15-24b. 現在誘発している自動能力は、すべて誘発回数が0の状態になります。

 15-24c. ゲートに置かれている各カードや能力について、カードは所有者の墓地に置き、能力や処理はゲートから取り除きます。

  15-24c-1. 現在解決中のカードや能力もこれにより墓地に置かれたりゲートから取り除かれたりします。

  15-24c-2. 現在解決中のカードや能力は、この処理以降に残っている処理があっても実行しません。

 15-24d. ドライブゾーンにあるカードをすべて所有者の墓地に置き、ドライブゾーンにあるオーバードライブ能力をすべて取り除きます。

 15-24e. カウンターゾーンにあるカードをすべて所有者の墓地に置きます。

 15-24f. いずれかのルーラーが負っているダメージがある場合、そのダメージは0になります。

 15-24g. 現在のフェイズやステップが終了します。

  15-24g-1. 現在がアタックフェイズ中である場合、戦闘中または戦闘終了時までを期限とする継続効果が終了します。

 15-24h. エンドフェイズに移動します。

  15-24h-1. この処理中に発生した、処理すべきルールエフェクトや誘発した自動能力は、このエンドフェイズで処理されます。

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