ゲートルーラー 総合ルール Ver. 1.0.0(最終更新:2020年12月25日)
第3章 領域
3-1. 概要
3-1a. 領域とは、ゲーム中にカードや能力等が置かれる場所です。
3-2. 基本原則
3-2a. ゲーム中、カードは領域と呼ばれるいずれかの場所に置かれます。各領域は、場とゲートを除き、各プレイヤーが自分に属するものを1つずつ有しています。
3-2a-1. 場にはいくつかのゾーンが包含され、このゾーンは各プレイヤーが自分に属するものを有しています。
3-2b. 各領域のカードは、それぞれ特定のプレイヤーに対して‘公開状態’か‘非公開状態’のいずれかになります。
3-2b-1. あるプレイヤーは、自分に対して公開状態であるカードの情報をいつでも確認することができます。
3-2b-2. あるプレイヤーは、自分に対して非公開状態であるカードの情報を確認できません。
3-2b-3. 公開か非公開かに関係なく、プレイヤーはある領域にあるカードの枚数をいつでも知ることができます。
3-2c. 一部の領域において、カードの順番が管理されることがあります。
3-2c-1. カードの順番が管理される領域においては、各カードがどの順番で置かれているかを明示する必要があり、原則としてカードを重ねることでその順番を明示します。
3-2c-2. カードの順番が管理される領域においては、特に認められないかぎり、ルールや効果によらずにその順番を変更することはできません。
3-2d. カードが場にあるいずれかのゾーンから場にある別なゾーンに移動する場合、それは同一カードとして移動します。それ以外の移動においては、それは新しい領域での新しいカードであるとみなされます。前の領域で適用されていた効果は特に明示されていないかぎり新たな領域では適用されません。
3-2d-1. あるカードが現在の領域から別な領域に移動する際に、その移動を行った効果が明示的にそのカードを追跡している場合、そのカードはその移動による新たな領域で参照されます。
3-2d-2. 同時に複数のカードが同一の領域に移動する場合に、その移動先の領域がカードの順番を管理している場合、それらのカードの移動先での順番はその所有者が決めます。その際に、その移動先が非公開領域である場合、その領域が属するプレイヤー以外のプレイヤーはそれらのカードの順番を知ることはできません。
3-2e. カードがいずれかの領域に移動する場合に、特に移動先の領域が属するプレイヤーが指定されていないなら、それはそのカードの所有者に属する領域に移動します。同様に、カードや能力や効果が特に属するプレイヤーを指定せずに領域を参照している場合、それはそのカードや能力や効果の支配者に属する領域を参照します。
3-2f. ルーラーにより、あるプレイヤーの特定の領域の数が変更される、または存在しなくなる場合があります。
3-2f-1. カードが存在しない領域に移動しようとする場合、その移動は実行されず、カードは現在の領域にとどまります。
3-2g. ある領域の複数枚のカードに対して処理を行う際に、‘(枚数)まで’等の表記でその枚数を選択できる場合、実際に処理を行う枚数を指定した上で、その枚数の処理を実行します。
3-2h. ある領域に、本来その領域に置くことのできないカードが移動しようとする場合、そのカードは移動しません。
3-3. 配置状態
3-3a. 一部の領域において、カードはアクト状態かレスト状態かのいずれかの配置状態を持ちます。アクト状態のカードはプレイヤーから見て縦向き(短辺が手前)に置くことでそれを示し、レスト状態のカードはプレイヤーから見て横向き(長辺が手前)に置くことでそれを示します。
3-3a-1. カードがアクト状態やレスト状態の配置状態を持つ領域にカードを置く際、特に指定が無いかぎり、アクト状態でカードを置きます。
3-3a-2. カードはアクト状態かレスト状態のいずれか一方の配置状態のみ持ちます。カードはアクト状態になった場合はレスト状態ではなくなり、逆も同様です。
3-3b. 一部の領域において、カードは表向きか裏向きかのいずれかの配置状態を持ちます。表向きのカードはすべてのプレイヤーにカードの情報が見えるように置くことでそれを示し、裏向きのカードはすべてのプレイヤーにカードの情報が見えないように置くことでそれを示します。
3-3b-1. あるカードを領域に置く際、特に指定が無いかぎり、すべてのプレイヤーに対して公開であるカードはその領域に表向きに、そうでないカードはその領域に裏向きに置かれます。
3-3b-2. カードは表向きか裏向きかのいずれか一方の配置状態のみ持ちます。表向きになった場合は裏向きではなくなり、逆も同様です。
3-3b-3. カードが裏向きであっても、その領域が特定のプレイヤーに対して公開状態である場合、そのプレイヤーはそのカードの情報を知ることができます。
3-4. デッキ置場
3-4a. プレイヤーが用意したデッキを置く領域です。
3-4a-1. ルールや能力や効果がゲーム中に‘デッキ’を参照する場合、それはデッキ置場のカードを意味します。
3-4b. デッキ置場はすべてのプレイヤーに対し非公開状態で、カードの順番が管理されます。カードの順番は、カードを重ねることによる上下関係で管理します。
3-4c. デッキから複数のカードが他の領域に移動する場合、特に指示がないかぎり、一番上のカードを1枚ずつ移動することを指定枚数だけ繰り返します。
3-5. 手札
3-5a. プレイヤーが引いたカードを置く領域です。
3-5b. 手札はそれが属するプレイヤーに対して公開状態で、それ以外のプレイヤーに対して非公開状態です。手札のカードの順番は管理されません。
3-5c. 手札に置けるカードの枚数には制限はありません。
3-6. 場
3-6a. ゲーム中にユニットやイベントやフィールドを展開する空間です。
3-6b. 場はルーラーゾーン、攻撃ゾーン、守備ゾーン、セットゾーン、フィールドゾーンを包含します。
3-6b-1. 場のカードの公開/非公開、配置状態の有無、順番の管理は、それぞれのゾーンの規定に従います。
3-6c. ゲーム中に特に領域を指定せずに、何らかのカードの情報のみでカードを参照する場合、それは場にあるその情報を持つカードを参照します。
例:効果が‘ユニット’を参照する場合、それは場にある種類が‘ユニット’であるカード名を参照します。
3-6d. 各プレイヤーの攻撃ゾーンと守備ゾーンは‘前列’であるとみなされます。
3-6e. 各プレイヤーのゾーンのうち、同じ縦列に並んでいるとみなされる一連のゾーンを‘ライン’と呼びます。
3-6e-1. 守備ゾーンとルーラーゾーンは同一ラインにあり、このラインを‘中央ライン’と呼びます。
3-6e-2. 攻撃ゾーンは、それぞれが異なったラインにあります。また、各攻撃ゾーンと守備ゾーンは異なったラインにあります。
3-6e-3. 同一ラインのゾーンには前後関係があります。
3-6e-3a. 中央ラインでは、守備ゾーンはルーラーゾーンよりも前にあります。
3-6e-3b. あるラインにおいて、そのラインのあるユニットやルーラーがそのラインの他のすべてのユニットやルーラーよりも前にある場合、そのユニットやルーラーはそのラインにおける‘最前’であるとみなされます。
3-6f. 場にあるルーラーは、それぞれ‘負っているルーラーダメージ’の数値情報を持ちます。
3-6f-1. ゲーム開始時の各ルーラーの負っているルーラーダメージは0です。
3-6f-2. 負っているルーラーダメージは、そのプレイヤーのルーラーダメージ処理(13-5)で参照されます。
3-6g. 場にあるユニットは、それぞれ‘負っているダメージ’の数値情報を持ちます。
3-6g-1. 新たに場に置かれたユニットカードの負っているダメージは0です。
3-6g-2. 負っているダメージは、ユニットの破壊処理を実行するかの確認で参照されます(12-4a-1)。
3-7. ルーラーゾーン
3-7a. プレイヤーのルーラーを置く場所です。
3-7a-1. ルーラーゾーンは常に1つのみ存在します。
3-7a-2. ゲーム中に単に‘カード’を参照する場合、ルーラーゾーンのルーラーカードはその参照に含まれません。
3-7b. ルーラーゾーンはすべてのプレイヤーに公開状態で、アクト/レストの配置状態を持ちます。
3-7c. ルーラーゾーンにはルーラーカードのみ置くことができます。
3-8. 攻撃ゾーン
3-8a. 相手に攻撃を行うことのできるユニットを置く場所です。
3-8a-1. 攻撃ゾーンの個数は、プレイヤーが使用するルーラーによって規定されます。
3-8b. 攻撃ゾーンはすべてのプレイヤーに公開状態で、アクト/レストの配置状態を持ちます。
3-8c. 攻撃ゾーンにはユニットカードのみ置くことができます。
3-9. 守備ゾーン
3-9a. 自分のルーラーを守るユニットを置く場所です。
3-9a-1. 守備ゾーンの個数は、プレイヤーが使用するルーラーによって規定されます。
3-9b. 守備ゾーンはすべてのプレイヤーに公開状態で、ユニットは常にレスト状態で置かれます。
3-9c. 守備ゾーンにはユニットカードのみ置くことができます。
3-10. セットゾーン
3-10a. 自分のイベントカードを置くゾーンです。
3-10a-1. セットゾーンの個数は、プレイヤーが使用するルーラーによって規定されます。
3-10a-2. 複数のセットゾーンがある場合、そのいずれかに置いたカードを、効果などによる指定無しで他のセットゾーンに移動することはできません。
3-10b. セットゾーンはそれが属するプレイヤーに対して公開状態で、それ以外のプレイヤーに対して非公開状態です。セットゾーンのカードの順番は管理されません。
3-10c. セットゾーンにはセットできるカードのみ置くことができます。
3-10d. セットゾーンにいずれかのプレイヤーに非公開状態で置かれているカードが他のセットゾーンでない領域に移動する場合、そのカードはセットゾーンで公開した後に移動します。
3-11. フィールドゾーン
3-11a. 自分のフィールドカードを置くゾーンです。
3-11a-1. フィールドゾーンは常に1つのみ存在します。
3-11b. フィールドゾーンはすべてのプレイヤーに対して公開状態です。フィールドゾーンのカードの順番は管理されません。
3-11c. フィールドゾーンにはフィールドカードのみ置くことができます。
3-12. ドライブゾーン
3-12a. ドライブ処理(10-2)を行うカードを一時的に置く領域です。
3-12b. ドライブ処理やダメージ処理が行われる場合、そのカードは一時的にこの領域に置かれ、規定の処理を行った上で他の領域に移動します。
3-13. ダメージゾーン
3-13a. ルーラーが受けたダメージによるカードを置く領域です。
3-13b. ダメージゾーンはすべてのプレイヤーに対して公開状態です。ダメージゾーンのカードの順番は管理されません。
3-13c. ダメージゾーンのカードの枚数が、それが属するプレイヤーのルーラーのライフ以上である場合、そのプレイヤーはゲームに敗北します(12-2a-1)。
3-14. ソウルゾーン
3-14a. ソウルとして扱われるカードが置かれる領域です。
3-14b. ソウルのカードはすべてのプレイヤーに対して公開状態で、順番は管理されません。
3-14c. この領域のカードは、通常いずれかのカードに関連付けられています。
3-14c-1. あるカードの‘ソウル’とは、そのカードに関連付けられているソウルゾーンのカードを意味します。
3-14c-2. この領域に、どのカードにも関連付けられていないカードが存在する場合、それはルールエフェクト(12-6a)で墓地に置かれます。
3-14c-3. 関連付けを明確にするために、通常はこの領域のカードは関連付けられているカードの下に重ねて置かれます。
3-14d. この領域のカードAが他のカードBに関連付けられていて、そのカードBが場に属する領域間移動でない移動を行った場合、以下の例外を除き、カードAのカードBに対する関連付けは取り消されます。
3-14d-1. ドライブゾーンにあるカードに関連付けられているソウルは、そのドライブゾーンのカードがプレイされた場合、ゲートに移動したそのカードに引き続き関連付けられます。
3-14d-2. ゲートにあるカードに関連付けられているソウルは、そのゲートのカードが解決されて場に出る場合、場に移動したそのカードに引き続き関連付けられます。
3-15. 墓地
3-15a. 破壊されたカードや使用済みのカードなどが置かれる領域です。
3-15b. 墓地のカードはすべてのプレイヤーに対して公開状態で、順番は管理されません。
3-16. エナジーゾーン
3-16a. プレイヤーのエナジーカードを置く領域です。
3-16b. エナジーゾーンはすべてのプレイヤーに公開状態で、アクト/レストの配置状態を持ちます。
3-17. 除外エリア
3-17a. ゲーム中に除外されたカードが置かれる領域です。
3-17b. 除外エリアのカードはすべてのプレイヤーに対して公開状態で、順番は管理されません。
3-18. ゲート
3-18a. プレイされたカードや能力が解決されるまで置かれる領域です。
3-18b. ゲートはゲームに1つだけ存在し、すべてのプレイヤーに対して公開状態で、カードや能力の順番が管理されます。
3-19. カウンターゾーン
3-19a. ルーラーに与えられたダメージの処理を行うために、一時的にカードが置かれるゾーンです。
3-19b. カウンターゾーンのカードはすべてのプレイヤーに対して公開状態で、順番は管理されません。