悪の組織エブリデイクライム!その六大軍団のひみつ〈その2〉ホラー軍団

■ホラー軍団とは!
誰もがたじろぐ生理的キモさ。会った子供がギャン泣きする恐怖のオーラと、泣かれて凹む優しい性格を併せ持つのがホラー軍団のメンバーだ。全員が「外見に似合わず、いい人」という重いカルマを背負っているぞ!
(写真はエブリデイクライム夏祭りに出店した“スペースお化け屋敷・恐怖の館”の様子)

■ホラー軍団 軍団長ガチホラー

エブリデイクライムの人事部長で、滅び去った水生生物系知的種族の末裔。
捕まって炙りイカにされそうだったところを、ダイアクトー様に「ひょっとして知的生物なのでは?」と助けられ、改造手術を経て構成員のいち員となった。

その後持ち前のテレパシー能力と、何より誠実な職務態度よって多くの社員(構成員)によって認められ、勤続20年で幹部になった苦労人。
常に粘液の滴る表皮、濁って白濁した眼球。どこから見てもマジキモスだが、中身は「誠実で真面目な人事部長」以外の何物でもなく、

「人事の長として、その人の人生を評価する以上、命をかけて社員の仕事を見守らなければならない」

と、24時間フルタイムでテレパシー能力を全開にし、エブリデイクライム構成員の仕事を陰日向なく評価し続けている。

そう。つまりエブリデイクライム社員(構成員)になるということは、ガチホラーによる人事評価という名のテレパシープライベート暴露ハラスメントにさらされ続けるということなのだ!怖い!

……しかしその分、真面目に働いている者への評価は限りなく正確で、それゆえにエブリデイクライムは、優秀でモチベーションの高い人材を昇進させる速度が早く、組織成長の効率化に成功しているのだ。

■ハンニバル・レイザー

ホラー軍団(人事部)の誇る若手エース。
こう見えてまだ20代の若者である。

その任務は、人事部権限を利用して、エブリデイクライム内のありとあらゆる部署に「見習い」として潜入し、ガチホラー部長のテレパシー調査では見落としがちな、前線での人事評価を補完すること。(潜入になってないけど)

潜入した部署に対しては、若手らしく腰が低く、しかし卑屈ではない態度を、と本人は心がけている。だが、その不気味な笑顔は、「へっへっへっ。俺のさじ加減でお前たちの部署の命運は決まるんだぜ?せいぜい俺をもてなすんだな!」と言っているようにしか見えず、どの部署でも腫れ物のごとく丁重に扱われてしまう。

彼としては「もっと心をひらいてほしい!そうだ、僕から心を開くべきだ!」と宴会芸(切り紙はプロレベル)に精を出したりするが、それがまた不気味がられるという負のスパイラル。

特技は切り紙と手品。趣味はプラモデルと児童番組鑑賞(ロリコンなのではなく、人を楽しませる技術の勉強として)。

■サメリアン

適者生存、弱肉強食の世界、サメシャーク第3惑星出身の超戦闘生物。
鋼鉄をも引き裂く爪と牙を持ち、アルティメット鮫肌はバズーカ砲の直撃を物ともせず、デンジャラスエコーロケーションはあらゆる電子機器を破壊し、集約させた音波ビームはエーテル宇宙内ですら宇宙船の外壁を貫通する。

……そんなスーパーモンスターである彼だが、戦闘力を披露するたびに怖がられ、傷つき、ガチホラーの人事評価により、人事部への転属が決まって、心の平穏を得た。

とは言え、エブリデイクライムがガチで戦う際には人事部代表として第一線に送られ、並ならぬ戦果をあげる。

■エックス街の物体エルム

とあるマッドサイエンティストの生物実験により生まれた彼は、エブリデイクライムによって回収され、ダイアクトーの「ひょっとして知的生物なのでは?」以下略。

正確は明るくひょうきんで、常に2つ以上ある発声器官で小粋なジョークを飛ばしている。どうしても出力したい話題が常に2つ以上あるらしく、「エルム一人で、四人分騒がしい」と言われるほど喧しく、聖徳太子的なスキルの持ち主でないと、彼との会話は難しい。

エブリデイクライムきっての情報通であり、その多数の触腕と複数の頭脳で、5人分の情報処理を行うスーパーマルチタスクプレイヤー。
キモカワ軍団の「なにか出てるクマ」等、各軍団にネットで繋がる親友が多く、なにげに組織内人間トラブルの調整役をこなしているいい人。

次回はキモカワ軍団特集です!

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