第6弾カード紹介 第8回イベント特集 前編

■レヴァンさんインタビュー「ダークスマッシュ」 池っち店長

池っち店長「皆さんこんにちわ。昔から僕をご存じの方はご存知かもしれませんが、かつてディメンション・ゼロというTCGがございまして、私はそこでオフィシャル・シニア・アドバイザー(和訳すると「公式文句言いおっさん」)という役割を与えられており、時折公式サイトやカードキングダム記事にコラムなどを書いておりました。
んで、そういったコラムの中で、『ゲームに登場するキャラクターにインタビューする』という頭おかしいコラムを連載していた事がございまして、今回はそれに習って、ゲートルーラーのキャラクターにインタビューしてみようということでございます。
さて、第一回のお相手としては、この方以外にありえません!時を見通すクロノスの血族!ヴァンパイア・ロード、レヴァンさんです!わーパチパチ」

レヴァン「まあ確かに私は毎回、フレーバーテキストで次のエキスパンションについてネタばらしするという、第四の壁を破る行為を行っているが……まさか作者と対面することになるとは。もう何でもありであるな。」

池っち店長「早速ですが、今回のインタビューのきっかけになったこのカード、“ダークスマッシュ”ですが、これは一体どういうシーンなのですか?」

レヴァン「愚昧な。勇猛果敢なるOWLの面々が、一糸乱れぬ攻撃で侵略次元を圧倒している……というシーン以外に見えぬだろう?」

池っち店長「そりゃそうですよね。」

レヴァン「実は違うのだ。」

池っち店長「はいぃ?」

レヴァン「なんかATLAS軍から、『OWLのイメージアップになる告知用のかっちょええ画像がほしい』とか依頼されたので、ノリの良い連中を集めて撮影した、架空の戦闘シーンなのだ。演技にも気合が入っているだろう。」(ふんぞり返る)

池っち店長「な、なるほど。いや、確かにルシファー氏とかはノリが良さそうですが、ヴァヴェル・ドラッヘとかミストクロック・ドラゴンってそもそも会話が通用するの……?」

レヴァン「ヴァベル・ドラッヘはポーランド人(?)なのだが、有名な電球ジョーク(ググろう)とかを自虐ネタにしたり、逆に各国を当てこするエスニック・ジョークを言わせたら右に出る者はいないぞ。口喧嘩で負けたのを見たこと無いな。」

池っち店長「意外すぎるキャラクター性。」

レヴァン「OWLについて解説しよう。OWLとは、オールド・ワールド・リーグ、すなわち『古き世界の者達』という意味で、ヨーロッパの民話や神話で語られる者達の連合軍だ。
まあ実際は『自分はOWLに属している』と言えば、誰でもOWLのいち員であり、特にルールも義務も罰則もなくてな。というのも、ヨーロッパには色んな神々やら勢力があるから、纏めようがないのだ。たまに何人かの代表者が集まって会議をして、大雑把な行動基準や今後の方向性を決めたり、連絡を取り合ったりしている。
まあ、町内会のバカでかいもの、のようなものか。」

池っち店長「文化も言語も神話体系も違いますからねぇ。代表者ってどういう人達なんです?」

レヴァン「大体は大所帯な神話や民話のトップであるな。ゼウス氏とかオーディン氏とか言えば伝わるか。旧約聖書関係の天使達は、ルシファー氏がトレビの泉に出現した時点でブチ切れて、疎遠になってしまった。」

池っち店長「ルシファーさんも、やって良いことと悪いことがありますよね。」

レヴァン「確実に解っててやってるな。で、議会だが、私も末席を拝借しておる。ATLASと繋がりが深いのでね。要するに人類との仲介だ。」

池っち店長「レヴァン氏はなぜATLASと繋がりが?」

レヴァン「元々ヴァンパイアは必然的に人類と交流するからね。サテュロスのように森で歌っていれば良いパリピと違って、我々は人間の血を接種しなければならない。陽の光も浴びられず、死の安寧すら与えられぬ、呪われしこの宿命……嗚呼!」

池っち店長「死にたいんですか?」

レヴァン「いや全然。」

池っち店長「ぶっ!」

レヴァン「なんとなく悲劇めいた方が吸血鬼っぽくてカッコ良かろう。イッツ、ヴァンパイア・ジョーク。
ジョークと言えば、最近私が仲間に流行らせたナイスジョークがあってな。ヴァンパイア同士出会った時に、真剣な表情でこう声をかけるのだ。『どうした、顔色が悪いぞ!』」

池っち店長「当たり前すぎるww」

レヴァン「で、人類との関わりだが、近年アメリカやヨーロッパでは、ヴァンパイアを主人公にした映画やドラマがヒットしているだろう。」

池っち店長「ああ、登場人物がイケメン揃いで、なんか熱狂的な女性ファンが世界中にいるという……」

レヴァン「実は私は、ああいった番組のスポンサー兼プロデューサーをやっているのだ。それで映画業界やらマスコミやら、人と繋がりが多い。」

池っち店長「まさかそれは……」

レヴァン「そう。お陰で世界的にヴァンパイアは超モテ期。投資した番組の権益もウハウハで、まさに趣味と実益なのだよ、君!」

池っち店長「実はタチ悪いなこの人!」

レヴァン「ビジネスマンと言ってもらおう。エンタメとは信者から気持ちよくお布施を頂くための現代の宗教である。私はマジもんの宗教に絡むとじんましんに襲われる呪われた肉体だが、エンタメに絡むのは大丈夫!そこには神は居ないから!」

池っち店長「実際のところ吸血ってどうしてるんです?」

レヴァン「人間に害のない吸血と、ヴァンパイアの仲間にしてしまう吸血があるが、今は後者は誰もせんよ。前者も嗜む程度。」

池っち店長「それは何で?」

レヴァン「考えてもみたまえ。我々ヴァンパイアは夜しか活動できない。昔は、夜起きてても何もすることがなかったんだぞ?散歩に出かけても誰も居ないし、深夜となれば店も開いてない。テレビが発明されてからも深夜番組もなかった。新聞のテレビ欄を見ても歯噛みするしかない気持ちがわかるかね。現代の引きこもりと違ってマジで何もすることがなく、暇で暇でそれこそ死にそうだった。」

池っち店長「なるほど。」

レヴァン「だから遊び相手が欲しくて、仲間を作るために吸血していた。」

池っち店長「なるほど!」

レヴァン「しかし!それは現代では解決しているのだよ!まず、ケーブルテレビが導入された時に、全ヴァンパイアはテレビに齧りつくようになった。最高の暇つぶしだ。更に現在!ネトゲもあるし、夜中でも遊び相手に困らんし、コンビニは開いてるし、実に素晴らしい時代になった。人類は夜型生活者の我々のために文明を発展させてくれたのでは?とすら思う。だから今更、仲間を作るための吸血など必要ないのだ。」

池っち店長「そんな歴史が……!」

レヴァン「あとはそもそもの吸血欲求の解消だが、今はポリコレとか色々あるだろう?なので合意の上での吸血が主流。件のドラマや映画の影響で『血を吸われたい相手』に困ることはないのだ!肩こりも治る、美容にも良いと大評判! 無論私が流したステマだが。」

池っち店長「人生謳歌してまいねー。では最後に、お得意の未来視で7弾に関するコメントで締めて頂きましょう!」

レヴァン「承知した。開け未来の眺望よ……むっ?むむむむむ!!そんな馬鹿な!信じられん!」

池っち店長「ど、どどどどうしたんです?!」

レヴァン「ゲートルーラーは第5弾が2022年11月発売、今回の6弾が23年10月末発売……と、だいたい一年に一度の発売になっておるよな?」

池っち店長「そ、そうですが?」

レヴァン「それが第7弾は24年の春発売だと?!早すぎる!何があった!?」

池っち店長「あー……そもそも一年に1回ってのが遅すぎるんですよ。普通は2、3ヶ月に1回ブースター出るもんですし……」

レヴァン「まあ、発売ペースが遅いほうがゆっくり楽しめるという意見も多いが、それにしても一年は遅すぎなのは事実だしな。」

池っち店長「あと、英語版とか中国語版の発売ペースが追いついてしまったので、次を急ぐ理由も在るんですよね。」

レヴァン「うむ。驚いたが、別に悪い話でもないな。内容は……私が今回のカードのフレーバーテキストで話している通り、各属性やテーマのボーナスカード祭りか!まさにどんなデッキでもアリな群雄割拠の時代がやってきそうだ。そろそろヴァンパイアデッキも組めるか!」

池っち店長「いや、そういや〈ヴァンパイア〉って属性、無いんで。」

レヴァン「では私はせめて、OWLの強化を楽しみに待つとしよう。では皆さん、また7弾発売前のコラムで!」

池っち店長「ありがとうございました!」

■ダークスマッシュ
元々効果ダメージを与える能力は、ATLASの第一個性であり、マジカルユニバースは副次的に持っている、というイメージでした。しかし最強のバラ撒きイベントは“ZAPZAPZAP! ”でしたので、遂にATLASにも来た、と感慨深いものがあります。
7ダメージは、最大レベルのユニットを撃墜できる火力であり、“シュリケン”“フィーバー”などにデッキに対してはほぼ全面を撃墜できる火力です。実質2コストで撃てるので、ウィザード等で相手ターンに撃つことを考えれば、“ZAPZAPZAP! ”よりむしろ使いやすいと言えそうです。
墓地でレベル1になるという効果は現状、“一等兵 デアリングライノ”の為に在るような効果です。今後も更に意味が出てくるかも知れません。

 

■花の宴

レベル4と高コストのイベントですが、それだけに強力。実質、ドライブ系ルーラーでは、
「4枚の中から1枚好きなカードをドライブして、その上でカウンターを仕込める」
という効果ですし、手札系なら、
「4枚の中から1枚好きなカードを手札に加え、カウンターを仕込み、更にカードを1枚ノーコストで使える」
という効果です。
更に「春めぐりて」で、このカード自体を2回使えます。ドライブ系では多くのデッキポイントを食いますし、エナジー系ではフォースカード等でエナジーを増やさないと使えませんが、それだけに破格のパワーを持った★4カードと言えるでしょう。

■ヴァイ・ザ・ベノム(戦場埋めし業火)

そもそも所属軍が違うので比べるものでは無いかも知れませんが、やはり最強の除去カードの一つ、“イーオン・エンブレイス”と比べると強さがよく分かるカードです。
“イーオン”よりも1コスト高いのですが、ダメージ準拠の除去ではないので、より確実性が高くなっています。また、【CNT】でただで使えるのも“イーオン”と同様ですが、本来ならコストがより高く、より効果の強いカードがただで使えるのですから、その点で得をしている、と言えるでしょう。
“イーオン”より取り回しが重い代わりに確実性が高く、カウンターとしてはより強いカード、と言えるでしょう。

■裂帛の飛翔

3つの効果が選べますが、特に注目したいのは3つ目の効果。遂に出た、自分のユニットを即時タイミングで手札に戻せるカードです。
相手の攻撃に合わせて使えば、実質ユニットを失わずにすみます。また、【TD】などの場に出た時の効果が強いユニットを戻して、効果を再利用することもできます。汎用性がとても高いカードだと言えるでしょう。

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