デッキコンテスト受賞作 耐久ゾンビ 

ゾンビデッキの新たな可能性を見出す異色作

池っち店長です。デッキコンテスト受賞作、「琵琶湖」さんの「耐久ゾンビ」をご紹介します。

ゾンビデッキではドレットノートを用いた連続パンチ戦術が有名ですが、これはゾンビの蘇生力を防御的に使い、継戦能力に優れたデッキとして作られています。

特に「ミカエル・ザ・パニッシャー」の使い方などにハッと気付かされるところがあり、ご紹介に値するデッキとして選ばせて頂きました。

それでは、御覧ください。

デッキレシピ募集に応募させていただきました、琵琶湖です。宜しくお願い致します。
 
ゾンビと言えば攻撃よりのデッキが多いと思うのですが、ゾンビは長期戦も得意という事を見せたいと思い、このデッキを応募させていただきました。
 
デッキ名:耐久ゾンビ

ルーラー:オーバーロード

ユニット
4枚 キャプテン・ゾンビー
4枚 ミカエル・ザ・バニッシャー
4枚 竜型決戦兵器 “若雷”
4枚 ゾンビソルジャー
4枚 死影四騎士 “超越者” ラザルス
3枚 ポルターガイスト
4枚 KAKA死
4枚 ゾンビトロール
4枚 ミューティレッド・ゴブリン
2枚 夜道怪
イベント
4枚 ゾンビカリプス
3枚 ニューテック研究所
2枚 封魔 反閇
2枚 S.A.I(スーパーエーアイ)
レジェンド
1枚 ドラゴニックデストロイヤー “ズメイ”
1枚 カミヨガタリ

・概要
ゾンビと言えば少ない手数でゾンビを大量展開する属性です。
そのため、一般的にはゾンビカリプスやスライムバディゾンビを使用した大量展開、連続攻撃をする攻撃的なデッキが多いと思います。
しかし、今回紹介させていただくデッキはゾンビの特性を活かした防御型のデッキとなっています。

このデッキの動かし方はシンプルで、基本的には毎ターン以下のパターンで展開を行います。
1.ゾンビカリプス or ニューテック研究所 + 召喚1回
2.キャプテン・ゾンビー等の特殊召喚 + 召喚2回
3.ゾンビカリプス or ニューテック研究所 + キャプテン・ゾンビー等の特殊召喚

・直衛召喚による防御
このデッキのルーラーはオーバーロードであるため、上記の展開を行う際に支払うエナジーは1 or 2となります。
そのため、上記展開を行った後も1 or 2回何かしらのカードがプレイ出来ます。
何もカードを使用しない事もあると思いますが、やはりプレイ出来るのであれば何かしらカードをプレイ出来た方が強力な動きとなります。
ここでプレイするカードがこのデッキを防御型と言える所以です。

それが【直衛召喚】を持つユニット達です。
特別な条件無く【直衛召喚】を持つユニットとして代表的なユニットは皆さん大好きなルシファーでしょう。
しかし、ルシファーはスペリオルレアのため複数枚採用するにはコストが大きいという欠点があります。これはデッキコスト制のルーラーではかなり大きな制約となります。
そのため、今までは竜型決戦兵器 “若雷”と、レベル4ではあるがレジェンドカードで強力な効果を持つドラゴニックデストロイヤー “ズメイ”のみでした。

しかし、第5弾が発売され、新しくミカエル・ザ・バニッシャーが登場しました。
これにより、無理なく採用出来る【直衛召喚】ユニットが5枚から9枚へと大幅に増加しました。

勿論、【直衛召喚】を持つからという理由だけで採用しているわけではありません。まず、ドラゴニックデストロイヤー “ズメイ”ですが、
このユニットは7/8/3という高スタッツを持ち、直衛召喚した後でも場に残りやすく、自ターンの攻撃要因としても扱えます。
更に、TDで5点ダメージを割り振ることが出来るため、1枚でカード何枚分もの活躍が期待出来ます。
そしてこのユニットが持つ属性はミリタリーです。ダメージで捲れてしまってもキャプテン・ゾンビーのDRコストにする事が可能であり、ダメージに行っても仕事があるカードです。

次に竜型決戦兵器 “若雷”です。
このカードはスタッツが4/4/1とレベル2としては低いですが、注目はHP4というスタッツです。
HP4という事は、フィーバー以外のドライブルーラーを除く、全てのルーラーの攻撃に耐えることが可能です。そのため思った以上に場持ちの良いユニットとなります。
そしてこのカードが持つ効果ですが、相手ターン中ならレベル0以下のユニットをレストでき、このユニットがアタックすると破壊する事が出来ます。
今まではレベル0以下のユニットは盤面に並ばない事が多かったと思いますが、第5弾で登場した3種のルーラーはどれも0コストのユニットが出やすく、このカードの効果は追い風となっています。
勿論このカードもミリタリー属性を持つため、ダメージで捲れてもキャプテン・ゾンビーのDRコストという一定の仕事をしてくれます。

最後に、第5弾で登場した新しくミカエル・ザ・バニッシャーです。
このカードは前述した2枚と違いキャプテン・ゾンビーのDRコストに出来ませんが、このデメリットがあったとしても採用したい理由があります。
それがこのユニットの持つ、「相手がユニットを出した自ターン中、即時でこのユニットを特殊召喚できる」という効果です。
特殊召喚なのでオーバーロードのエナジーを支払う事無く追撃することが可能で、闇のジンといった特殊召喚するCNTを持つユニットに強く出れます。
更に、低スタッツのユニットが多いゾンビの天敵であるルシファーを出された場合の回答にもなります。
勿論【直衛召喚】を持つため相手ターン中の防御としても使用出来ます。
そしてこのユニットは待機を持つので、後述するカミヨガタリでドライブされた時でも腐らない唯一の【直衛召喚】持ちユニットとなります。
このカードは【直衛召喚】の革命児と言っても過言ではありません。
STKが2あるのもGOOD。

・ゾンビ以外のCNT採用
ゾンビという属性は展開力に長けている一方、強力なCNT効果を持つユニットは少なめです。
しかし、このゲートルーラーというゲームは手札に引き寄せるよりもCNT効果が発動する場合が多いです。
そしてCNTはダメージに行かないため、どんな属性でもDRのコストに出来ないという裏目が出てきません。
これらの理由から、ゾンビのCNTを積むのではなく、ゾンビ以外のCNTを多く採用しました。

S.A.Iはキャプテン・ゾンビーを直接墓地に置く事が可能で、2枚目を引いても0コストのゾンビを蘇生出来るので最低限仕事はしてくれます。
また、ミューティレッド・ゴブリンを墓地に落として、ラザルスのCNT効果の蘇生対象にする選択肢もあります。
オーバーロード以外のルーラーで使用した方が最大限活用出来ますが、キャプテン・ゾンビーを墓地に落とすという仕事が一番重要で、一番強力な動きです。

封魔 反閇はキャプテン・ゾンビーの蘇生回数を増やしてくれるカードで、序盤で捲れても相手のDRを邪魔するという最低限の仕事をしてくれます。
このカードがあるため、序盤からどんどんキャプテン・ゾンビーを蘇生していけるという強みがあります。

ポルターガイストは第5弾で登場したカードで、CNTで特殊召喚出来る【不死身】持ちユニットです。
このユニットの強みは何よりも守備ゾーンに置ける事。
上記展開方法で行う召喚のうちの1回をこのユニットを守備ゾーンに召喚する行動にすることで、安定して手札消費1枚で展開することが可能になりました。
このおかげで手札を溜めやすくなり、直衛召喚での防御戦術がやり易くなりました。

カミヨガタリはこのデッキの2枚目のレジェンド枠で、CNT効果はライフ2回復という超強力な効果を持ちます。
手札からプレイする場合、手札から2体ユニットをノーコストで召喚するか2ドライブするかを選択出来ます。
このデッキでは2ドライブする事をおすすめします。
最低限召喚しなくてもゾンビを墓地に送る事が出来ますし、ゾンビトロールのODを使用することが出来ます。(ドラゴニックデストロイヤー “ズメイ”も同様)
ODは召喚しなくても発動出来るため、ゾンビトロールのODは発動するけど召喚はしない、という選択が取れる事は覚えておいて損はありません。
注意しないといけない事としては、【直衛召喚】持ちユニットはこのカードでドライブするとハズレになってしまうという事です。
前述した通りミカエル・ザ・バニッシャーは待機出来るため腐る事がありませんが、他のユニットは時と場合によって場に出すかどうかを決める必要があります。

・夜道怪の採用
このデッキには夜道怪が2枚だけですが採用されています。マイナスコストを入れたいだけならたたりじゃー!!を入れた方が良いですが、このデッキでは夜道怪を採用する2つの理由があります。
まず1つ目ですが、このデッキは防御型のデッキであるため、比較的ロングゲームになりやすくなります。ロングゲームになればなるほどたたりじゃー!!のリスクが高まってしまいます。
2つ目の理由は夜道怪というユニットであることです。
夜道怪は怪異か死影のユニットを1体場から墓地に送るorDR2怪異・死影をしないと召喚出来ないユニットです。
しかし召喚条件がある一方、5/2/2という高スタッツかつ、相手ユニットを破壊すれば相手に1点のダメージを与える事が出来ます。
そしてこのユニットの召喚条件で指定されている怪異・死影ですが、実はゾンビデッキだと意識しなくても条件をクリア出来ます。
何故なら、バニラユニットのゾンビは全て怪異属性を持ち、第4弾で出たゾンビは全て死影を持つからです。
キャプテン・ゾンビー、ゾンビトロール以外のゾンビは全てこのユニットになることが出来ますし、低スタッツのゾンビを高スタッツのユニットに変換出来るのはこのユニットならではだと思います。
そしてこのカード自体も死影を持つため、自身の召喚条件やKAKA死のDRコストに出来るため、ダメージで捲れても問題ありません。
オーバーロードやユニオンでゾンビを組む方は、一度夜道怪を検討してみてください。想像以上に使いやすいマイナスコストカードとなるでしょう。

・プレイのコツ
前述した事のまとめになりますが、このデッキのプレイのコツとしては、毎ターン以下の展開パターンで出来る事を行うことです。
1.ゾンビカリプス or ニューテック研究所 + 召喚1回
2.キャプテン・ゾンビー等の特殊召喚 + 召喚2回
3.ゾンビカリプス or ニューテック研究所 + キャプテン・ゾンビー等の特殊召喚

そして、相手の攻撃はKAKA死の効果、【直衛召喚】ユニットで防御します。
細かいですが、その他にも
・カミヨガタリは2ドライブ。ODのみ発動して召喚しない選択肢もあり
・夜道怪はほぼ全てのゾンビを高スタッツへ変換可能
・S.A.Iで落とす対象はキャプテン・ゾンビー。既に墓地にある場合はラザルスの蘇生用にミューティレッド・ゴブリンを落とすのもあり
といったプレイングもあります。
他にも細かい所はありますので、是非このデッキを使って見て欲しいと思います。(ぽぽと天撃にはとても弱いのは秘密)

基本的な行動はシンプルですが、カード毎のシナジーが噛み合う奥深いデッキになったと思います。
防御型のゾンビデッキという一風変わったコンセプトですが、ゾンビで組む理由があるデッキです。ぜひお試し下さい。

 

ふたたび、池っち店長です。

如何だったでしょうか。非常に情報量の多い、読んで「なるほど!」と膝を打つデッキ記事だったと思います。

琵琶湖様へは、賞品のプロモーションカードをお送りいたします。ありがとうございました!

 

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