空飛ぶスパゲッティ・モンスター教という、世界的な広がりを見せる宗教が実在します。
「この世界は、スパゲッテイ・モンスターが酔っ払って作った。」という、一種の冗談宗教なのですが、そのイデオロギーは反知性やインテリジェンス・デザイン理論に対するカウンターであり、中々に奥深いものです。
スパモン教は、「懐疑論者的なオカルトファン」にも人気のあるネットミームであり、神の存在を簡単には信じたくないと考える人々にとっての、アンサーの一つであるとも言えます。
スパモンについて調べると、色々な記事がヒットします。以下はその中でも簡潔にして面白く、スパモン教を理解するのにお勧めの記事です。
空飛ぶスパゲッティモンスター教とは?大マジメに学ぶパロディ宗教
ぜひご一読の上、読み進め下さい。
今回我々は、ゲートルーラーにスパモン教の御本尊をお招きするため(カード化するため)、スパモンJPN(空飛ぶスパゲッティ・モンスター教会 日本支部)様へとお問い合わせをさせて頂きました。
以下はそのやり取りです。
「はじめまして。私達はスパモン教徒ではありませんが、反知性やインテリジェンスデザイン論に対するクールな反証としてのスパゲッティモンスター教に、知的なユーモアを感じる一市民です。
おっと。スパモンの教えを使って何かを否定してはいけませんね。ラーメン。
ご挨拶はここまでにして、お問い合わせしたい事がございます。
我社が開発中のトレーディング・カードゲーム「ゲートルーラー」の第二弾キットに、スパゲッティ・モンスターのお姿を描いたカードを封入したいと考えております。
我々しては問題はないと考えたのです。なぜなら、(スパモン教の掲げる啓示)「8つの本当にやめてほしいこと」の中に、
「ヌードル神の存在を抑圧、隷属、処罰、内臓の抜き取り、その他とにかく他人につらく当たる手段としないでほしい」
等、ヌードル神を何らかの権利や権威として利用してはいけないと示唆されているためです。
よって我々は、ヌードル神のお姿を、リスペクトを込めてであれば、イラスト化し、更に言えばカードの能力としても「戦うものではなく、人々を守るもの」として描く限り、冒涜には当たらないのではないかと考えました。
しかし、宗教に対して敏感な我々日本人は、「スパモン“教”と付くからには宗教のはずだ。気軽に扱って良いものなのか」と心配します。そんな暇があれば、より多くのNoodleを楽しめるよう、ダイエットにでも精を出せばいいのでしようが。
日本の神様がカードイラストにされても、あまり文句を言われません。(むしろ、神道で現実に祀られて居る神様が、Hなゲームに出てたりしてますね)
スパゲティ・モンスター教には触れてはいけないと考えるのは矛盾しているでしょう。スパモン教の教えを知っていれば、問い合わせるまでもなく、非常にバカバカしい心配なのですが……とはいえ誰もがスパモン教の教えを知っているわけではありません。
そこでお願いなのですが、どうかスパモンjpn(空飛ぶスパゲッティ・モンスター教会 日本支部)様から、公式に『べつにええやん』というお言葉を頂きたいのです。
以下に、使用画像を添付致します。
イラストレーターはTAKUMI様というプロのアーティストで、「墨絵でどのようなキャラクターも描きます」とおっしゃっていたため、スパゲッティ・モンスター神をテーマとして提示させていただきました。
想定外のテーマに果敢にチャレンジされたTAKUMI様が、見事描きあげられたのがこのイラストです。
経典を高々と掲げる美しきNoodle神のお姿です。
ラフイラスト段階では経典名もガッツリ書かれていたのですが、畏れ多いとの差配により消されています。もし経典名をガッツリと記すべきだ、とご意見頂ければ、変更は可能だと思われます。
カードゲーム「ゲートルーラー」は、異世界から侵略を受けた地球を、様々なキャラクターが救おうとする物語をベースとしています。神話や民間伝承のキャラクターたちや、地球防衛軍の兵器や兵士達、友好的な宇宙人などがカード化されています。
その中でもスパゲッティモンスター神は、最も強力な「レジェンドカード」いう枠組みでカード化させて頂く予定で、しかも、一切の攻撃力を持たない代わりにプレイヤーに強力な加護を与える能力となっています。
つまり、このカードは適当に作ったカードにヌードル神を当てはめて作ったのではなく、最初からヌードル神へのリスペクトを込めて作ったものです。ご理解頂ければ幸いです。
ご質問等ございましたら、お問い合わせ下さい。どうか、宜しくお願い致します。」
PS
このイラストが、もしそちらの団体で公式に使えるとご判断頂けましたら、喜んでご協力させていただきます。
何しろ「墨絵で描かれたヌードル神」は、海外の信徒の方々にも喜んでいただけることでしょう